あぁ、山城屋・・・(1)
〜 '01.2.25 の様子から 〜
     

 
「山城屋」
とは、北九州市門司区唯一のデパートで、地元の人中心に古くから親しまれてきました。


ある時期までは、門司区民にとって贈答品といえば「山城屋」の包装紙が当たり前だった気がします。(たくさんの赤い渦巻きにやましろやの文字)。 6階建てのビルの屋上には子供用の遊具コーナー、5階には大食堂やおもちゃ売場がありました。私も子供の頃、よく親にこの大食堂に連れていってもらいました。食券は今となっては貴重な硬券で、券の真ん中に切取線が入っていた記憶があります。


平成6年頃に倒産しながらも、細々と営業を続けてきましたが、その後 3・4階閉鎖、続いて屋上・5階閉鎖・・・ と徐々に店舗は縮小され、現在は1階と地階(ただし鮮魚店1店のみ)だけで営業。そしてこの2月にテナント1店が撤退することで光熱費等が維持できなくなり、ついに今年3月で閉店することになりました。


門司区民には特に思い入れの深い 「山城屋」。 閉店を前に私は、今月11日、25日とこの店を訪れ、店内を歩いてみました。 店内は撮影禁止と思われましたが、写真は人のいないところをチョコチョコっと撮ったものです。(汗)
 
     
     
桟橋通り交差点から見た外観
  1.桟橋通りの交差点にそびえる、
 山城屋のビル。


 15年ほど前まで走っていた(路面)電車を降りると、まずこのビルに入ったものでした。
     
     
 2.旧電車通り側の正面玄関です。


 最近ではガラス戸を押して、入る客は見かけません。勇気を出して入れば、店員の視線が私一人に注がれ、恐縮するんです。


 それほどお客さんがいない・・・。
  正面玄関
     
     
地階に向かう階段
  3.現在1階と地階だけで営業中の山城屋。


 地階に降りる階段の一つです。
 (踊り場にトイレ有り)
     
     
 4.地階には山城屋の中でももっとも繁盛していた「山城屋市場」という、生鮮食料品売場がありました。


 しかし現状はご覧の通り。現在営業しているのはここには写っていませんが、鮮魚店1店のみで、その周りは真っ暗です。
  地階の様子
     
     
1・2階 階段踊り場
  5. 2階に向かう階段の踊り場には「CD機」と公衆電話があり、ここまでは一般の人も上がることが出来ます。


 写真はその踊り場から1階の家具売場を見た様子です。(現在1階の大部分は家具・陶磁器売場です)
     
     
 6.正面玄関のドアノブです。


 子供の頃、この赤く丸いノブをグッと押して、一目散にエスカレーターに乗って5階大食堂や屋上に向かったものです。
  玄関の赤いノブ
     
     
地階入り口
  7.地階への階段は3ヶ所あります。


 この入り口は栄町銀天街側の玄関横の階段です。ここに限らず、地階への入り口全てに「鮮魚コーナー営業中」の貼り紙が貼っていました。泣かせます・・・。
     
     
 8. 1階の外に面したところにある「保安詰所」(跡)には、荷物搬入用エレベーターがあり、車が数台停められるようになっています。

 写真の注意書きは、搬入業者に向けたものと思われます。


 (来客用立体駐車場の無くなった今は、ここが来客用の駐車場になっているようです)。 
  保安詰所(跡)の看板
     
     
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あぁ、山城屋…(1) おわり 
管理人: けーばら